教授 |
准教授 |
ポスドク |
大学院生 |
学部学生 |
留学生 |
秘書 |
教授
森 哲
採餌および防御行動を中心としたヘビ類の研究
個人ページ→http://www2.zool.kyoto-u.ac.jp/personal/Mori/mori.html
准教授
城野 哲平
トカゲ類の行動や進化生態についての研究
ポスドク
佐藤 初
集団で狩りをする魚類の個体間コミュニケーション
集団狩猟(共同捕食)とは、動物が他個体と共同で狩りをすることで獲物の捕獲成功率を向上させる採餌戦略である。
私はサンゴ礁魚類の1種ニセクロスジギンポが、集団でスズメダイ科魚類の産卵巣を襲撃して卵を捕食する際に、役割を一時的に分担できることを見つけ、彼らが狩りの前後で行うと予想されるコミュニケーションの機能を明らかにしたいと考えている。
個人ページ→https://researchmap.jp/hajime_sato
大学院生
大竹 康智 (D5)
井ノ上 綾音 (D4)
藤島 幹汰 (D4)
福山 亮部 (D4)
惣田 彩可 (D3)
柳 拓明 (D3)
伊與田 翔太 (D2)
宇野 良祐 (D2)
大塚 玲央奈 (D1)
柳原 諒太朗 (D1)
坂田 祥馬 (M3)
森川 晏吾 (M2)
久保 軍馬 (M2)
伊藤 響 (M2)
小林 泰雅 (M2)
篠原 知樹 (M2)
小松原 大靖 (M1)
多賀 城 (M1)
中田 知玖 (M1)
牧 陸人 (M1)
大宮 明里奈 (M1)
カエルの餌認知について
カエルは視覚で餌を認知すると言われており、特に獲物の動きが重要とされています。 しかし, 私は視覚以外の感覚, 例えば嗅覚や聴覚も用いている可能性を考え、カエルがどのような手がかりを用いて獲物の存在に気づくことができるのかを研究していきたいと思っています。
タゴガエルの繁殖干渉による繁殖コミュニケーションの進化メカニズムの解明
タゴガエルは、本州・四国・九州の広域に分布する山地性のアカガエルです。 本州にはネバタゴガエルやヒメタゴガエルの他にも複数の隠蔽種が分布し、タゴガエルはそれぞれの隠蔽種と同所的に分布する地域個体群を持ちます。 近縁種が同所的に分布すると、近縁種同士は似た鳴き声を持つため、しばしば繁殖干渉が生じます。 しかし、性的隔離が強化する(種間での繁殖コミュニケーションに不和合性が生じるような進化が起こる)ことで、種間交配の頻度が低下し、共存が可能になる場合があります。 私は、同所域におけるメスの選好性とオスの鳴き声の進化メカニズムの解明に向けて、①広域的な鳴き声調査と②同所域におけるメスの種認識の強化メカニズムの究明を行なっています。
ウミヘビ類の生態に関する研究
ウミヘビ類は有羊膜類の陸上から海への適応進化を探る上で重要な分類群であり、温暖な沿岸海域で中位捕食者としての役割を占めるが、調査の難しさにより生態学的知見が不足している。
私はウミヘビ類の観察と採集に適した稀有な環境である沖縄において、標識再捕獲調査、安定同位体比分析、データロガーなど多角的な手法によりウミヘビ類の生態解明に取り組んでいる。
また、ウミヘビ類の多様化と運動パフォーマンスの関係を明らかにするため、日本とオーストラリアにて遊泳力と形態の種間比較をおこなっている。
個人ページ→https://sites.google.com/view/kanta-fujishima
トカゲ類の果実食と種子散布共生系に関する研究
トカゲ類は一般的に昆虫食者として知られます、果実食も行う種も一定数以上存在していることが近年明らかにされ始めてきました。
一方脊椎動物と植物の種子散布共生系についてトカゲ類を対象に行った研究は少なく、種子散布共生系内でのトカゲ類の位置づけについては多くのことがわかっていません。
私はトカゲ類の森林生態系内における役割を解明するために、マダガスカルの熱帯乾燥林でトカゲ類と植物の種子散布共生系について研究しています。
個人ページ→https://sites.google.com/view/ryobufukuyama
ミソサザイのなわばりが繁殖成功に与える影響
ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)は山地の渓流沿いで繁殖し、一夫多妻制という鳥類としては珍しい繁殖システムをもちます。
私は、ミソサザイの基本的な生態について調査するとともに、非繁殖期に形成するなわばりの質が繁殖成功にどのように影響するかについて研究しています。
個人ページ→https://sites.google.com/view/ayakasoda
ミミズ食性のヘビ類を対象とした採餌形質の研究
多くのヘビ類は、大きな獲物を丸吞みにできる特殊な頭部形態を持ち、低頻度で大型の獲物を採餌します。 このような特徴はヘビ類が繁栄できた要因の一つであると言われています。 しかし、一部の種はミミズのような小さい獲物を高頻度で採餌します。 私は、脊椎動物食性からミミズ食性への進化が独立に複数回生じているナンダ属(アオヘビ属)を対象に採餌形質の比較をしています。 私は、この研究を通してヘビ類が小さな獲物を高頻度で捕食する採餌戦略にどのように適応しているのかを解明したいと考えています。
トカゲ属の温度形質の進化メカニズムの解明
外温動物であるトカゲ類は、日向や日陰を行き来することで体温を一定に保って活動しています。
このような行動は、周辺温度の変化による温度生理的な形質への選択圧を緩和すると考えられていいます。
しかし、トカゲ類の中には近縁種間でも温度生理的な形質が多様な場合があります。
こうした生理形質の進化がいつ・どのような状況で多様化するのかについては多くのことがわかっていません。
私は高い温度を好むことが示唆されるオキナワトカゲに着目し、沖縄諸島での個体群間比較を通じて、温度生理形質の進化を駆動するメカニズムの解明に取り組んでいます。
個人ページ→https://sites.google.com/view/shouta-iyodas-websute/home
オオムカデ属の色彩多型に関する研究
ムカデの仲間には、同一集団内で肢色に赤や黄といった多様性を示す種がいます。 こうした多型は最も有利な方への多型化を促す自然選択と矛盾する減少として、複雑な淘汰理論の検証に利用されてきました。 私は、互いに多型の維持要因が異なることが示唆されているトビズムカデとアオズムカデを対象に、その進化的背景の解明を進めています。
日本に生息するサンショウウオ属の対捕食者行動に関する研究
日本に生息しているサンショウウオ属は、捕食者に対して尾上げ行動や粘液分泌といった特異的な行動を示すことが知られています。 私は、それら行動の意義や捕食者に対する影響について行動学的観点から検証しています。
トカゲ類の尾振り行動に関する研究
トカゲ亜目では多くのグループで尾を振る行動が知られています。 その中には自切が可能な鮮やかな尾をもっているものがおり、目立つ色が捕食者の注意や攻撃を引き付ける役割を果たすと一般に考えられています。 野生下でこのような目立つ尾を振ることを考えたとき、どのような状況や個体が尾振り行動を行うのでしょうか。 また、そのシグナルとしての機能にはどのようなものがあるでしょうか。 これらの疑問をもとに、ニホントカゲ(Plestiodon japonicus)を対象種として研究を行っています。
ヘビによる水中の餌への採餌行動
陸上から水面下にいる獲物を捕食するとき光の屈折の影響で獲物の位置を正確に把握することが難しい場合があります。 水辺に生息するヒバカリは水中に生息する獲物を捕食することが知られており、彼らはこのような問題をどのように回避しているのか、野外実験と室内実験の両面から研究しています。
ヤマカガシにおけるヒキガエル食からホタル食への進化に関する研究
ヤマカガシは自分で合成する毒とは別に、天敵から身を守るために餌として捕食したヒキガエルが持っている毒を流用するという非常にユニークな生態を持っています。 さらに、ヤマカガシの仲間の一部ではヒキガエルからではなくホタルから毒をとるように進化していることが近年明らかになっています。 両生類であるヒキガエルから昆虫であるホタルに餌メニューが変化するという進化は動物界全体で見ても非常に珍しい現象ですが、これには毒の利用をはじめとしたいくつかの要因が働くことによって進んだと予想されます。 私はヤマカガシが新しい資源であるホタルをどのようにして獲得するに至ったのかを明らかにする研究をしています。
ニホンカナヘビの腕振り行動に関する研究
現在、トカゲの複数の種において腕振り行動と呼ばれる、腕を回すような行動が知られています。 その機能的意味について、求愛、服従など様々な意味が考えられてきました。ニホンカナヘビも腕振り行動をすることが経験的に知られています。 しかしニホンカナヘビの腕振り行動に関する研究はこれまでされてきませんでした。私はニホンカナヘビにおける腕振り行動の意義について研究しています。
ヘビ類の繁殖生態学に関する研究
動物が繁殖を行う際、異性個体の発見が重要になります。しかしながら、ヘビ類における異性個体発見機構はよくわかっていません。そこで私はナメラ属を対象にヘビ類の嗅覚コミュニケーションに着目し、 どのようにして繁殖相手をみつけているのか、発見能力に系統的な特徴ははあるのかなどを研究しています。
キクザトサワヘビの採餌行動を中心とした生態学的研究
キクザトサワヘビは久米島に固有の絶滅危惧種のヘビ類です。 本種は渓流に生息し、甲殻類を捕食するといった珍しい生態をしていますが、これまでほとんど研究されてきませんでした。 私はキクザトサワヘビの食性に着目し、詳細な餌種や採餌行動、その他の基礎生態について研究しています。
ヒバカリの頸振り行動に関する研究
ヒバカリ(Hebius vibakari)は捕食者であるヘビと対面させた際、頸部のみを震わせる独特な行動(頸振り行動)を示すことが知られていますが、この行動に関する詳細な研究はありません。 私は頸振り行動が起きる具体的な条件を検証し、この行動の機能の意義について研究しています。
学部学生
岡崎 凛
石﨑 智久
大下 遼
留学生
Célian Chenal
夜間人工灯(ALAN)がニホンヤモリ(Gekko japponicus)の行動、分布、社会的相互作用に及ぼす影響
夜間人工灯(ALAN)の増加に伴い、多くの動物種が人間活動によって影響を受けている。 一方で、ニホンヤモリ(Gekko japonicus)のように人為的な環境に適応する種も存在する。 本研究では、これらのヤモリが人間によって改変された環境においてどのように行動し、社会的相互作用を行っているかを調査することで、ALANがそれらに及ぼす影響を明らかにする。 動物がALANにどのように適応しているかを理解することは、人間活動によって影響を受けた生態系を保全するためのより効果的な政策立案に貢献すると考えられる。
秘書
阪本 真弓