教授 |
准教授 |
ポスドク |
大学院生 |
学部学生 |
秘書 |
教授
森 哲
採餌および防御行動を中心としたヘビ類の研究
個人ページ→http://www2.zool.kyoto-u.ac.jp/personal/Mori/mori.html
准教授
城野 哲平
トカゲ類の行動や進化生態についての研究
ポスドク
児玉 知理
ヘビ毒の進化機構に関する研究
捕食性の有毒動物の毒の進化は、主に食性への適応や餌動物の耐性との共進化により駆動されることが示されてきた。
一方で、温度などの非生物的な要因がどのように毒の進化に影響するのかという知見はほとんどない。
温度条件による毒の進化の駆動機構の解明を目的として、私は毒蛇であるニホンマムシを対象に毒注入行動への温度の影響や毒の地理的変異などについて研究している。
個人ページ→https://sites.google.com/view/tomonori-kodama/home
大学院生
相樂 理嘉 (D6)
大竹 康智 (D4)
井ノ上 綾音 (D3)
藤島 幹汰 (D3)
福山 亮部 (D3)
惣田 彩可 (D2)
柳 拓明 (D2)
伊與田 翔太 (D1)
宇野 良祐 (D1)
坂田 祥馬 (M3)
大塚 玲央奈 (M3)
木原 来翔 (M2)
佐藤 悠樹 (M2)
沼澤 青葉 (M2)
柳原 諒太朗 (M2)
森川 晏吾 (M1)
久保 軍馬 (M1)
伊藤 響 (M1)
小林 泰雅(M1)
篠原 知樹(M1)
キアシアリガタバチの産卵行動と生活史に関する研究
キアシアリガタバチ(以下,アリガタバチ)は,ヒメマルカツオブシムシ(以下,ヒメマル)幼虫に外部寄生する蜂である. アリガタバチは,捕食者を殺すと言われるヒメマル幼虫体表面の槍状毛に影響されることなくヒメマルの腹部に産卵する点が特徴的だが,先行研究は僅かである. そこで私は,アリガタバチの産卵行動パターンを明らかにしたいと考えて研究を行っている. それと並行し,アリガタバチとヒメマルの自然条件下における生活史の対応と,ヒメマルの槍状毛が捕食者に及ぼす影響も調べている.
カエルの餌認知について
カエルは視覚で餌を認知すると言われており, 特に獲物の動きが重要とされています. しかし, 私は視覚以外の感覚, 例えば嗅覚や聴覚も用いている可能性を考え, カエルがどのような手がかりを用いて獲物の存在に気づくことができるのかを研究していきたいと思っています.
タゴガエルの生殖隔離機構に関する研究
本州に広く分布するタゴガエルは複数の隠蔽種を含みます。それぞれの隠蔽種はタゴガエルと非常に近縁で、似た広告音を持ちます。 カエル類ではメスがオスの発する広告音によって配偶者を選択することは広く知られていますが、似たシグナルを持つ近縁種が同所的に分布する場合には繁殖干渉を起こしてしまいます。 私の調査地である京都府、石川県、新潟県の一部では、タゴガエルはそれぞれ異なる近縁種と同所的に分布します。 私はそれらの調査地間でタゴガエルのメスによる広告音の同種認識メカニズムを比較することで、タゴガエルではどのようなメカニズムで行動的隔離機構が強化したのかを研究しています。 また他の配偶前隔離についても調査を行うことで、生殖的隔離における行動的隔離の役割を明らかにしたいと考えています。
ウミヘビ類の生態に関する研究
ウミヘビ類は熱帯・亜熱帯の浅海環境で中位捕食者として重要な位置を占めるものの、生態学的知見が不足しています。
私は野外観察、標識再捕獲、安定同位体比分析、行動実験などの手法を用い、琉球列島のウミヘビ類の生態について多角的な視点から解明する研究を進めています。
個人ページ→https://sites.google.com/view/kanta-fujishima
トカゲ類の果実食と種子散布共生系に関する研究
トカゲ類は一般的に昆虫食者として知られますが,果実食も行う種も一定数以上存在していることが近年明らかにされ始めてきました.
一方脊椎動物と植物の種子散布共生系についてトカゲ類を対象に行った研究は少なく,種子散布共生系内でのトカゲ類の位置づけについては多くのことがわかっていません.
私はトカゲ類の森林生態系内における役割を解明するために,マダガスカルの熱帯乾燥林でトカゲ類と植物の種子散布共生系について研究しています.
個人ページ→https://sites.google.com/view/ryobufukuyama
ミソサザイのなわばりが繁殖成功に与える影響
ミソサザイ(Troglodytes troglodytes)は山地の渓流沿いで繁殖し、一夫多妻制という鳥類としては珍しい繁殖システムをもちます。
私は、ミソサザイの基本的な生態について調査するとともに、非繁殖期に形成するなわばりの質が繁殖成功にどのように影響するかについて研究しています。
個人ページ→https://sites.google.com/view/ayakasoda
ミミズ食性のヘビ類を対象とした採餌形質の研究
多くのヘビ類は、大きな獲物を丸吞みにできる特殊な頭部形態を持ち、低頻度で大型の獲物を採餌します。 このような特徴はヘビ類が繁栄できた要因の一つであると言われています。 しかし、一部の種はミミズのような小さい獲物を高頻度で採餌します。 私は、脊椎動物食性からミミズ食性への進化が独立に複数回生じているナンダ属(アオヘビ属)を対象に採餌形質の比較をしています。 私は、この研究を通してヘビ類が小さな獲物を高頻度で捕食する採餌戦略にどのように適応しているのかを解明したいと考えています。
トカゲ属の環境利用の季節変化に関する研究
外温動物であるトカゲ類にとって,温度環境は重要な環境要因です. そのため,温度環境の空間的な変化はトカゲ類の環境利用を変えると考えられていますが,季節的な温度環境の変化が生じる温帯域のトカゲ類ではまだあまり調べられていません. 私は,トカゲ類の環境利用と温度を含む環境要因との関係について研究しています.
多足類(主にムカデ)の防御システム
多足類は地球上で最も古い地上節足動物群の1つであるにも関わらず、昆虫やクモなどの他の節足動物に比べ、その研究は遅れています。 私は多足類がその長い歴史の中で獲得してきた多様な防御形質を、彼らを取り巻くその他の動物種との関係から研究しています。
ヘビによる水中の餌への採餌行動
陸上から水面下にいる獲物を捕食するとき光の屈折の影響で獲物の位置を正確に把握することが難しい場合があります。 水辺に生息するヒバカリは水中に生息する獲物を捕食することが知られており、彼らはこのような問題をどのように回避しているのか、野外実験と室内実験の両面から研究しています。
日本に生息するサンショウウオ属の対捕食者行動に関する研究
日本に生息しているサンショウウオ属は、捕食者に対して尾上げ行動や粘液分泌といった特異的な行動を示すことが知られています。 私は、それら行動の意義や捕食者に対する影響について行動学的観点から検証しています。
爬虫類においては記憶や集団行動においてその能力が疑問視されたきたが、最近の研究でリクガメにおいては高い記憶力と集団学習が確認されている。 そこでニホンイシガメを中心とした淡水性ガメにおいても同様の能力があると考え、その程度や認知方法、種を跨いだ影響などについて研究をしています。
内陸都市へと進出したイソヒヨドリに関する研究
日本においてイソヒヨドリ(Monticola solitarius)は海岸に生息する鳥とされていましたが、ここ数十年で急速に内陸都市へと進出していることが知られています。 私は都市部におけるイソヒヨドリの基本的な生態や海岸と都市部での行動の変化について研究をしています。
ウシガエルにおける繁殖価と避難時間について
被食者は捕食者と遭遇したときに避難所を利用し、しばらくそこに留まることがあります。 繁殖価(今後残せる子孫の数)は避難時間(避難所の利用時間)に影響する要因の一つであると言われていますが、その影響を定量的に示した研究は限られています。 そこで私は、ウシガエルを用いて繁殖価と避難時間の関係について研究しています。
トカゲ類の尾振り行動に関する研究
トカゲ亜目では多くのグループで尾を振る行動が知られています。 その中には自切が可能な鮮やかな尾をもっているものがおり、目立つ色が捕食者の注意や攻撃を引き付ける役割を果たすと一般に考えられています。 野生下でこのような目立つ尾を振ることを考えたとき、どのような状況や個体が尾振り行動を行うのでしょうか。 また、そのシグナルとしての機能にはどのようなものがあるでしょうか。 これらの疑問をもとに、ニホントカゲ(Plestiodon japonicus)を対象種として研究を行っています。
ヤマカガシにおけるヒキガエル食からホタル食への進化に関する研究
ヤマカガシは自分で合成する毒とは別に、天敵から身を守るために餌として捕食したヒキガエルが持っている毒を流用するという非常にユニークな生態を持っています。 さらに、ヤマカガシの仲間の一部ではヒキガエルからではなくホタルから毒をとるように進化していることが近年明らかになっています。 両生類であるヒキガエルから昆虫であるホタルに餌メニューが変化するという進化は動物界全体で見ても非常に珍しい現象ですが、これには毒の利用をはじめとしたいくつかの要因が働くことによって進んだと予想されます。 私はヤマカガシが新しい資源であるホタルをどのようにして獲得するに至ったのかを明らかにする研究をしています。
ニホンカナヘビの腕振り行動に関する研究
現在、トカゲの複数の種において腕振り行動と呼ばれる、腕を回すような行動が知られています。 その機能的意味について、求愛、服従など様々な意味が考えられてきました。ニホンカナヘビも腕振り行動をすることが経験的に知られています。 しかしニホンカナヘビの腕振り行動に関する研究はこれまでされてきませんでした。私はニホンカナヘビにおける腕振り行動の意義について研究しています。
学部学生
岡崎 凛
後藤 優佳
小松原
多賀 城
中田 知久
秘書
阪本 真弓